Hidden Folks レビュー 激ムズ版『ウォーリーを探せ』
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Steamで『Return of the Obra Dinn』を購入してプレイしたら、白黒つながりでおすすめにでてきたこのゲーム。
『Return of the Obra Dinn』は別に白黒だから買ったわけではないんだけど、ちょっとのぞいたら面白そうだったので、こちらも購入。
なかなか楽しくプレイできたので、レビューします。
公式ページは↓こちら。
Q. どんなゲーム? A. ウォーリーを探せ。以上!
↑この見出し以上に説明することはないのですが、一応書きますね。
見つけるべきターゲットは画面の下部に表示されていて、これをエリア内から見つけてクリックすると「発見」となります。
エリアごとに、カギの数だけ見つけるとクリア。次のマップへ進むことができます。
シンプルなUIなので、ゲームを始めれば説明がなくても分かると思います。
白と黒のみ。それでも描かれる鮮やかな世界
モノトーンという意味ではありません。グレーはなく、白と黒だけ。
それなのに、豊かな情景を表現しているところが、このゲームの素晴らしさだと思います。
動きのある景色
エリアの景色は、常に動きます。人は歩き、車は走り、サルはジャンプします。
見ていて全然飽きません。和みます。
ちなみに画面下部のターゲットも動いているのですが、エリア内と同じ動きをしているので、ヒントになります。
効果音は人の声
クリックされたものが発する効果音は、すべて人の声で作られています。
車をクリックすると「ミンミーン♪」(クラクションの音)
テントを開けると「ズルズル!」
ターゲットを見つけて レ点 がつくときは「タリーン♪」
こういった効果音すべてが人の声で作られているのが、なぜかユーモラス。
笑わせようとしてないものでも、なんだかおかしくてクスッときてしまいます。遊び心が効いていて、いいですね。
海外だから、擬音が日本語と違うところも新鮮で面白いです。
ユーモラスなヒントのメッセージ
ターゲットをクリックすると、このようにメッセージが出てきます。
これを読むと、どうやら階段を使えるのに、なぜか階段を使わない人がいるらしい。
というわけで階段の近くを探してみると、、、
やっぱりいた。
というように、メッセージがヒントになっています。
エリア全体から闇雲に探す必要はなく、ある程度範囲を絞ることができます。
ちなみにどのメッセージもユーモアが効いていて、この例のように「なにしとんねん!」とエセ関西弁で突っ込みたくなる行動が多いのもポイントが高いです。
難易度は中の上くらい。
このゲーム、難しすぎないけど、決して易しくはありません。
あまりにも広大なマップ
エリアにもよりますが、めちゃめちゃ広いです。多分一番広いのがこれなのですが・・・
画面を引いて、できるだけ広く映せるようにしました。これでも全体の面積の3%程度しか映っていません(横方向は画面の4倍、縦方向は画面の6倍くらいある)。
新しいエリアでは最初のうちは、自分が今どこにいるのか迷子になります
似てるキャラクターが多い
左がターゲットなのですが、右を見たときに「見つけた!」と思ってしまいました。
しかしクリックしても反応がなく「あれ?」と困惑。
よくみると、ターゲットはコーヒーカップを持っているのに対し、右はスキーのストックを持っています。
めちゃくちゃ似ているキャラクターも多く登場し、とても紛らわしくなっています。
アクションが必要
レバーを引いたり、ドアを開けたりしないと現れないターゲットがあります。それも、1つのアクションだけではなく、複数のアクションをすべて行わないといけないものも存在します。
こうなると、ただ見つけるだけではなく、パズルゲーム味を帯びてきます。
ただし、理不尽なものはありません。例えば機械を動かすためにコンセントを全部入れるなど、よく観察すればたどり着けるようになっています。
難しいけど、行き詰まりにはならない。親切なレベル設計
難易度は高めですが、レベル設計は非常に親切です。
すべて見つけなくても、次のステージに行ける。
1つのエリアにつき多いと30個近くのターゲットがありますが、全て見つける必要はありません。
だいたい8割くらいで、次のステージに行けます。
ただし、実績解除をするためにはすべて見つけないといけません。これはかなりの高難易度だと思います(僕は1つも解除できてない)。
ちなみに、ゲーム制作側がどこまで意図しているか分かりませんが、 ターゲットが大量にあるというのは結構うまい作りだと僕は思います。
脱出ゲームなんかだと、実際は時間をおいて考えればすぐに分かるのに、それが面倒で攻略サイトを見ちゃうことってありますよね。このゲームは見つからないときにとりあえず別のものを探せばいいので、自然と「時間を置けばすぐに分かる」となります。答えを見ようという気持ちにならないです。
1つ見つけることに自動保存
ターゲットを1つ見つけるたびに自動で進捗が保存されます。1回のゲーム起動で、30個のターゲットをすべて見つけてもOK。 こまめに達成感が得られるのは、プレイしていて嬉しいポイントでした。
目に優しい設定あり
細かい設定の話ですが、目に優しい色に変更することができます。
色は、ライト・セピア・ダークの3種類。
僕は真ん中のセピアでプレイしていました。最も目が疲れないのは右のダークなのですが、黒背景に白イラストだと、雰囲気が結構変わってしまう感じがしました。
真ん中のセピアなら、ニュアンスそのままに、ブルーライトだけカットする感じがしてよかったです。
終わりに
冒頭にも載せた公式ホームページ(英語のみ)では、制作の裏側が掲載されていて、これも面白いです。「本当に手で全部書いてるんだ!」とか発見があるので、プレイ後の余韻タイムにいかがでしょうか。