【無料公開】4か月でチェコ語がどれくらいできるようになった?【チェコワーホリ】
[カテゴリ] travel
Kindle で発売中の「チェコワーホリ滞在記 首都プラハで、ふつうに暮らす」(販売ページ はこちら)から、《 コラム2 》4か月でチェコ語がどれくらいできるようになった? を無料公開しています。
4か月間のチェコワーホリで、どれくらいチェコ語ができるようになったか、実体験をお伝えます。
☆ ☆ ☆
コラム①では、チェコの日常生活は英語だけでもなんとかなるということを書きました。
しかし振り返れば、なぜチェコに来たかといえば、英語圏でない国に行きたかったというのが理由でした。それなのに日常のすべてを英語だけで済ませてしまうのは、もったいないというより、もはや本末転倒ですよね。
せっかくチェコに来たのだから、少しはチェコ語を使って生活したいと思い、独学でチェコ語を勉強していました。
その結果、1ヶ月半たったころにはレストランのバイトで注文を取って会計までできるようになっていました。
ファストフード形式の店でしたので、このような流れでした。
注文を聞き取る → 注文内容を確認する → 金額を提示する(口頭でも言う) → お釣りの金額を言いながら渡す → 番号札を渡す → (料理ができたら)料理を渡し「ここにフォークやお箸がありますよ」と言う
これだけであれば、すべてチェコ語でこなせるようになりました。(もちろんイレギュラーな注文や要望をされたときには、英語に切り替えて対応しました)
もしかしたらすごいことのように思えるかもしれませんが、レストランで使うフレーズというのは本当に限られているので、単語数で言えば 20~30 くらいしか覚えていないと思います。
どちらかといえば、メニューをチェコ語で覚えるのが一番時間がかかりましたね。でも、レストランで働く以上、これはやるしかないです。
あとは、数字をチェコ語で言えるようになるのが大変でした。
例えば 60 という数字を言うとき、日本語だと 6(ろく)と 10(じゅう)をつなげて言えばいいだけです。日本語の数字の読み方というのは、非常に合理的にできているのです(単位がなければ、ね)。
しかし、チェコ語ではそうはいきません。6(シェスト)と10(デセット)を足して「シェスト・デセット」だと間違いで、正しくは「シェ・デサット」になります。つまり、シェストもデセットも微妙に変化するわけです。
まぁ実はこれは英語でも同じで、50 は「ファイブ・テン」ではなく「フィフ・ティー」というように、「ファイブ」も「テン」もちょっと変化しています。英語は慣れているので大変だと感じないだけなのですね。新しい言葉で数字を再びイチから覚るとなると、こういうちょっとした変化が大きな障壁となるわけです。
でもこれも、2か月もしないうちにだいたい言えるようになりました。4か月たって帰国する頃には、おおむねスムーズに言えるようになりました。
あと付け加えるなら、やっぱり「レストランのレジの仕事をする」という、チェコ語を話さないといけない状況にいたのが幸いしました。
まず初めに断っておくと、働いていたレストランに来たお客さんの9割以上は英語が話せました。チェコ語で話しかけられて「すいません、チェコ語が分からないので、英語でいいですか」と伝えて、イヤな顔をされたことはありませんでした。みんなとても優しいのです。
また、ボスがとてもいい人で、僕がチェコ語を話せないことを了承したうえで雇ってくれていました。働き始めるときはその点が心配だったのですが「大丈夫だよ」と言われていましたし、働き始めてからもチェコ語をしゃべるように強制されたことは一切ありませんでした。
しかし、お客さんはまずチェコ語でオーダーしようとします。そのたびに「すいません。チェコ語が分からないので英語でいいですか」というのは、だんだんと心苦しくなってくるものです。
また、もう1人のレジの人がほかの仕事を手伝ったり、新人でレジの打ち方がわからなかったりと、どうしても僕がレジをやらなければいけない場面が出てくるわけです。トイレから早く戻ってこようとしてくれるのも、毎回その優しさに頼り続けるのが申し訳なくなってきます。
さらに、先ほど「お客さんの9割以上は英語が話せる」と書きましたが、数%は話せないです。時間で言えば、最低でも30分~1時間に1人はそういうお客さんがいるのです。なのでやはり、最低限のことはチェコ語で理解できる & 話せるようになる必要がありました。
具体的にどうやってチェコ語で接客ができるようになったかというと、それほど難しいことはしていません。
- 英語で接客する中でよく使う言葉があると気づいたら、同僚に聞く。
- 同僚が接客しているのを聞いて、よく聞く言葉の意味を教えてもらう。
- 教えてもらった言葉はすべて紙に書いてもらい、帰りのトラムやバスの中で見返す。
以上、プラハでの日常生活におけるチェコ語について、僕の実際の体験をもとに書きました。チェコ語に関して疑問がある方にとって、参考になれば幸いです。
上記のコラムを含む、電子書籍「チェコワーホリ滞在記 首都プラハで、ふつうに暮らす」は、Amazon で発売中です。
チェコに関心のない方でも、旅行記として楽しめる内容になっています。
本書をきっかけに新しい世界の扉を開いてみてはいかがですか?
目次
はじめに
チェコでの典型的な1日
到着初動編
宿泊① 滞在したホステルの紹介
宿泊② プラハでのシェアフラットの探し方
チェコでの携帯電話/SIM
プラハでのバイトの探し方
チェコでの口座開設
生活編
プラハのバイト生活
チェコ語の学習方法+エクスチェンジ
《 コラム1 》チェコ語は話せなくても大丈夫?
旅行編(国内・国外)
<国内旅行>プルゼニュ
<国内旅行>クトナー・ホラ
<国内旅行>ブルノ
<国内旅行>カルロヴィ・ヴァリ
《 コラム2 》4か月でチェコ語がどれくらいできるようになった? ← ココ
<国外旅行>ドイツ・ドレスデン
<国外旅行>イタリア・ローマ
《 コラム3 》そもそも、なぜチェコを選んだ?
旅の終わりに(あとがきにかえて)
ルーマニア・ブカレストへ