LGBTについて
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先月の話ですが、フジテレビのNONFIXというドキュメンタリー番組で、東小雪さんと増原裕子さんというレズビアンのカップルを取り上げていて、興味深く見てました。
オーストラリアでは多くの人に受け入れられているゲイやレズビアンですが(普通すぎて意識しないレベル)、やはり日本では風当たりが相当強いようで、具体的にどのような困難に直面しているのかが一年以上の取材を通じて描かれていました。
この放送を見て色々と思うところがあったので、順番に書きだしてみたいと思います。
初めに、僕のLGBTに対するスタンス
自分は、LGBTに人たちに対して差別しません。また、態度を変えないことも約束します。
もし僕の知り合いにそういった方々がいたら、遠慮なく伝えてくださって構いません。
ただ、そのように考えが変わったのは、ほんの数年前です。すいません。
それまでは深く考えることもせずにそういった方々を毛嫌いしていました。
考えが変わったきっかけは、大学の教養科目で片岡洋子先生のジェンダーに関する授業を受けたことです。
その授業を通して、ゲイやレズビアンというのは国籍や血液型や利き手と同じように、本人の意志とは関係なく持ち合わせたスペックだということを心の底から納得しました。
例えば血液型の話をすると、A型は真面目でコツコツ派、B型は我が強いといった傾向があるとよく言われます。自分の友達を思い出しても、確かにそういった傾向はあるように思います。
しかし、そんな傾向はただの結果論です。
初対面の人と話をするときに、「この人はB型だから我が強いんだろうな」なんていっさい考えません。そんなこと抜きにして、その人の人間性だけを見ているつもりです。
B型の一般的傾向がその人にも当てはまっているかは、別問題ですから。
自分がLGBTの方々と接するときも、同じように考えています。
というかそもそも、「あの人はB型、あの人はAB型」とかいちいち覚えてないのと同じで、ゲイかどうかなんて気にしてません。
オーストラリアにいた間、「実は俺、ゲイなんだよね」とか告白されることが時々あったんですが、「いや、そんなの関係ないからわざわざ言わなくていいよ」って言ってましたもん。
しかし、まだ彼ら/彼女らへの風当たりが強いと言うことは、社会全体としてはそうなっていなんでしょうね。
そんなわけで、次回に続きます。
余談になりますが、授業の中で片岡洋子先生が、LGBTについて簡単にまとめられない理由を説明していました。印象的な内容で今でも強烈に覚えているので、メモしておきます。
性別と言うのは大きく分けて3つあります。
- 生物学的な性別
- 性自認
- 性的指向
これらの男or女の順列組み合わせで8通り
・・・というわけではなく、それぞれグラデーションがあるとのこと。
つまり「男or女」とデジタル的にはっきりしているわけではなく、中間が無限に存在するため、もちろん組み合わせも無限大。
だから、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)なんて言葉で区切れるような話ではない、という話でした。