好きだった音楽は、聞き返さない

更新: 2024-10-01  投稿:
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昔好きだった音楽を、今になって聞き返すのって、なんか恥ずかしい。

と感じることがあります。

しかしどうやら、そうではない人も結構いるらしい。

今から書くのは、そうではある人間としてのお話。

前提 「好きだった音楽」とは

最初に「好きだった音楽」の定義を決めておきましょう(この記事内での定義です)。

「好きだった音楽」は 昔は好きだったけど、今は聞いていない音楽 という意味で使います。

過去形の「だった」がポイントです。今はそうではない、というニュアンスです。

なので、昔好きになり、今でも好きで聞き続けているものは含めません。

結論 → 当時の文脈を今の自分に持ち込む不一致感

一言で言うと 今の自分は昔の自分と違う という点です。

昔好きだった音楽を、今になって聞き返くと「もう今はこのモードじゃないんだよな」と思います。

人によって、音楽をどのように聞くか、どのくらいの頻度で聞くかは違うのですが、、、

僕の場合、好きな音楽はある時期に集中して聞くことが多いです。マイブームと言えるかもしれません。

そうすると、中学3年の時期に音楽Aを聞いていたとすると、「音楽A」と「中学3年の自分」が強く強く結びつきます。

音楽Aを聞くとき、中学3年の自分というバックグラウンドが否応なく匂い漂うのです。

そうすると、かつての自分を見ているようで、少し恥ずかしくなってきます。

恥ずかしいだけならまだいいのですが、 なんだかパソコンのリカバリーメディアみたいに、当時の自分の感性が今の自分にインストールされて、入り込んでくるような気さえしてきます。

一応、僕自身は少しずつ成長し続けているつもりなので(実際は分かりませんが)、今よりもっと出来損ないだった頃には戻りたくありません。

もちろん音楽Aを単体で聞けば、今の時代でも Good Music であるし、勝手に中学3年という背景を設置したのは僕の責任です。

しかし、音楽Aを個人的な文脈から切り離して単体で聞くことが、もうできないのです。

テレビでは起こらない理由

不思議なことに、テレビ番組では同じことはあまり起こりません。

先ほど書いた「その時代の自分と結びつく」という意味では、テレビ番組の方がそうなりそうなのに。

これは単純に、昔のテレビ番組を見返す機会がないからだと思います。

一応当時のデータが残っていることもあるので不可能ではありませんが、あまり見直すことはありません。あったとしても、音楽ほど頻繁ではないでしょう。

メディアとしての特性の違いが反映されているのかなと思います。

おわりに

同じような理由で、昔の自分の写真なんかも、あんまり見るのは得意じゃないかな。

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