3選には入らなかったけど、ぜひ紹介したい本たち
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前回の記事では、本を3つに絞って紹介しました。
今回はベスト3には入らなかったけど、割愛するには惜しい本たちを、簡単に紹介していきます。
英語の構文150
まずは英語関連を3冊紹介します。
理屈抜きで覚えるべき重要表現を、150個の文例とともに紹介したのがこの本。
高校のときに授業で使い、150文すべて暗記させられました。それが結果として、スピーキング、リスニングなどの高速化に大いに役立っています。
たとえば、「私がすべきことは~だ」は「All I have to do is ~.」
「~と言われている」は「It is said that ~.」
「~するには十分なほど○○だ」は「形容詞 + enough to do ~」
これらは、今でも脊髄反射レベルで出てきます。
「理屈なんていいから、とにかく覚えろ!!」と言いたくなる基礎の内容です。
ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100
大学受験で使った、英作文の参考書。
しかし、スピーキングでめちゃくちゃ生きる。
この本の画期的なところは、日本語→英語 の順ではなく、 日本語 → 簡単な日本語 → 英語 という順番で翻訳していくところ。
つまり、与えられた日本語をそのまま英語に置き換えるのではなく、意味はそのままで、英語にできそうな日本語に変換する作業を最初に行います。
例えば「大学の優劣は~に左右される」という文章。「優劣」なんて英単語、普通は知りません。しかし「大学がいいか悪いかは~に左右される」なら、「Whether or not」を使って英語にできそうですよね。
単語耳シリーズ
この本の良いところは、英語の発音記号が分かるようになるところ。
それも、読み方だけでなく、細かい口や舌の動かし方までみっちり説明しています。
発音記号が分かると、スピーキングがうまくなると思うかもしれませんが、どちらかというとリスニングに役立ちます。
この本のメインは、単語の語源です。単語の成り立ちを知ると、スペルの中に意味のヒントがあると分かるので覚えやすくなります。
英語シリーズはここまで。
村上春樹『海辺のカフカ』
3選では村上春樹の『アンダーグラウンド』を挙げましたが、長編小説の中では『海辺のカフカ』が一番好きです。繰り返し読みました。
僕が解説するのもおこがましい名作ですが、個人的に一番気に入っているポイントは、主人公が高知にいくところです。
村上作品では、中国の回想話が出てきたり(ねじまき鳥)、主人公がフィンランドに行ったり(多崎つくる)と、遠くへ行くことが話の肝になることが多いです。だいたいは海外なのですが、この作品では高知なのです。このチョイスが絶妙でいい。国内だけど、微妙に遠く、海を渡る必要があり、あまり詳しくは知る機会はないところ。
高知に旅行に行ったとき、ああここが海辺のカフカの舞台か、と感慨深かったです。
米澤穂信『秋季限定栗きんとん事件』
米澤穂信さんの作品は、全部面白いです。文章もめちゃくちゃ読みやすい。僕の読書好きのきっかけは、米澤穂信さんといっても過言ではありません。
ジャンルとしてはミステリーですが、基本的に殺人は起こらないのが米澤作品の特徴です。しかし、謎があるから続きが気になり、最後はそれが解決してすっきりして終わる。最高の娯楽作品です。
その中でも、小市民シリーズは特に好きです。小市民シリーズの最新は、この秋季限定です。冬季限定の発売が楽しみ。
島本理生『一千一秒の日々』
これは別記事で書いたので、リンクを貼っておきます。
パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』
時を超える名作。
どこがいいのか説明するのが難しいですが、シンプルに「いい物語は人をいい方向に導く」という感じ。
妹尾河童『河童が覗いたインド』
旅行記。インドに行く前に読みました。
面白いことも面白くないことも、淡々と描かれるのがリアルで良い。
あと、とにかく絵がすごい。文章も、全部手書き。
しかし、情報としては古い。僕はインドはコルカタしか行きませんでしたが、町中に馬はもう歩いていませんでした。
傾聴術:ひとりで磨ける“聴く”技術
心理を目指すきっかけになった本の1つです。
来談者の言葉に対して、なんと答えるべきかを具体例とともに解説しています。
解説の文章がとてもわかりやすく、丁寧です。この本に書かれているレベルで来談者の発言の背景を汲み取って言語化できることが、カウンセラーになるための条件だと、僕の中で基準の1つになっています。
【決定版】駒落ち定跡
将棋を勉強したことある人なら、表紙くらいは見たことがあるであろう、超定番の定跡書。
リンクは改訂版ですが、改定前の赤い表紙の方が有名かも。
かつて将棋教室で、まずはこの本のとおりに指して、勝てるようになることの楽しさを教わりました。
また思いついたら、追加するかも。