海外のイラストレーターに依頼をしたときに気をつけたこと、注意した点など

更新: 2023-11-18  投稿:
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前回は、このブログのヘッダー(トップページの上にある絵)とプロフィール画像を、チェコ在住の Margarita Khavanski さんというイラストレーターの方にお願いした話を書きました。

今回は、前回書ききれなかったこぼれ話や、依頼する中で注意した点など、細かい話を書いていこうと思います。

前回の記事はこちら。

海外のイラストレーターに個人で仕事を依頼した経験談
2022-06-21

予算は日本円ではなく、相手の国の通貨で提示する

最初に僕が予算を提示した際には、日本円ではなく、チェコの通貨単位 チェコ・コルナ Kč で提示しました(チェコはユーロ € ではないのです!)。

僕はチェコに少し住んでアルバイトもした経験から、現地の通貨は感覚的に分かるので、特に抵抗がなく向こうの通貨で提示しました。しかし、慣れないとしても、相手の国の通貨に変換して提示をすべきだと思います。

日本円で提示した場合、相手にとっては色々な不利益が発生すると思います。例えば・・・

  • 換算の手間が発生する。
  • しかも、換算レートは会社や時期によって違う。(つまり、受け取る側にとっては思ってたのと違う金額が支払われる可能性が高い)
  • やりとりの途中で円安になった場合、受け取る金額が減る。(逆に円高になったらこちらが得をするが、受け取り側が変動のリスクを負うのはおかしい)
  • 現地の通貨では、中途半端な金額になってしまう。(例えば、もしあなたが海外の人に「9743円払います」と言われたら「それだったら、もう1万円ちょうだいよ」って思いますよね)
  • 手数料が引かれる前か後かわからない(日本円で提示=こちらが払う金額なので、手数料が引かれる前と考えるのが自然)

このように、受け取る側にとっては、大きな不安が残る結果になると思います。

相手の国の通貨単位で、キリのいい数字で提示をし、レートが変わったとしても金額は固定にしたほうが、受け取り側にとって安心感が大きいと思います。

余談ですが、支払いをしたのはちょうど円安が大直撃の時期。払うときに日本円の表示を見たら、思ったより1~2割くらい高かった…。でも、誰かが悪いわけでもないし、こればっかりはしょうがないです。

イラストレーターへの依頼を考えている人で、金額に迷っている人がいたら、このあたりのサイトが参考になるかと思います。

How to Price your Art - Advice from a Professional Illustrator — anoosha syed

イラストの使用範囲は最初にはっきり伝える

イラストの使用範囲について、ブログとTwitterのみで使用し、加工はしない(トリミングだけはするかも)という旨を最初に伝えました。

今回調べて知ったのですが、イラストの著作権というのは、素人がなんとなく考えるよりも意外と難しいです。使用範囲を最初に自分から伝えることで、僕が著作権で許される範囲を超えて使用しないと理解してもらい、安心してもらいたかったです。

今回イラスト依頼にあたって、著作権に関してはかなりちゃんと勉強しました。

調べる中で分かったポイントとしては、僕がイラストを依頼した場合でも、著作権は制作した人のものであって、こちらはあくまで使わせてもらっているだけ ということです。そのため、お互いが同意した以外で使用することはできないのです。

さらに細かく言うと、著作権と著作人格権というものがあり、国によっても違います。今回は海外のイラストレーターさんにお願いするので、一応英語でもある程度調べました。細かいところで理解できない部分はあったものの、だいたい上記の基本は日本と変わらないと分かりました。

結果的に、使用範囲に関しては何も言われなかったものの、ここで自分がちゃんとしている人と伝えることができたおかげで、そのあとのやりとりがスムーズになったかなと、ポジティブに解釈しています。

ヘッダー
ブログ内ではイラスト使い放題なので、意味は無いけど挿入する。

Behance という無料ポートフォリオサイトがすごすぎる

Behance という、Adobe社の運営するポートフォリオサイトがあります。

今回イラストレーターの方を探す際には、Google 画像検索以外に、こちらも活用しました。

無料で誰でも使うことができるようです。イラストレーター関係の仕事をしている方で、Photoshop や Illustrator を使わない人はいないと思うので、このサイトのことも知っている方が多いでしょう。

しかし、これらのソフトを持っていない人でも、アカウントを作れば、ポートフォリオを使用ができます。

しかも今回の僕のように、他人のポートフォリオを見るだけなら、アカウントの作成すら不要

本当に、どうやってマネタイズしているのか謎です。Behance によってデザイン業界が発展し活性化すれば、Photoshop や Illustrator を使う人が増えるから、Adobe社が儲かるのでOK、ということでしょうか??

今回僕が Margarita さんに依頼の連絡をする際には、こちらに掲載されているメールアドレスにメールを送りましたが、そのような場合にも仲介料はかかりません。すごいすぎる。なんてサイトなんだ。

イラスト依頼を考えている人でなくても、特に目的なしにパラパラと見ているだけで、けっこう面白いですよ。

(これを書いた後に調べたら、どうやら求人広告を出すのは有料のようです。とはいっても、それで回収できるくらい利益が出るのかな・・・)

Wise が思ったより便利だった

僕は海外に2回も長期滞在したことがありますが、なんと日本から送金をしたことがありませんでした!

いずれも現地ですぐにアルバイトをして生活費を工面し、それまでの間はクレジットカード+現地ATMでの現金引き出し(キャッシング)でしのいでいました。なので、海外への送金に関しては、全然知識がなかったのです。

まさか初の海外送金が、自分の海外生活中ではないときになるとは思わなかったです。

そんなわけで、うまくできるか緊張しながら、以前から名前だけは知っていた Wise(旧 TransferWise)を使ってみたのですが、なんとなんと、予想以上に簡単でびっくりしました。

相手の 口座名義、IBAN、BIC(SWIFT) を教えてもらって、入力するだけでOK。

あとは日本国内の送金手続きだけ。これは慣れた手続きなので問題なし。

こんな簡単だったら、海外生活の最初の1ヶ月の生活費分だけでも、使っておけばよかったなあ、と思いました。

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