広く浅くの効能② その分野に詳しい人から深い話を聞くためのとっかかりになる

 どのような分野についてもある程度の知識や経験を持っていると、その道のプロや詳しい人と話がしやすくなります。そしてどんな人でも必ず何かのプロ、または何かに詳しい人ですから、つまりは誰とでも話がしやすくなるのだと思います。おしゃべりが好きな僕にとって、誰が相手でも「広く浅く」というのは会話のきっかけを作るいい導入剤になっていると思います。

 引き続きコーヒーを例に挙げますが、バリスタのようにコーヒーに詳しい人と出会ったときには、僕は積極的に自分で焙煎していることやいろんな豆を試していることを話して、「この人はただの素人ではない」と思ってもらうようにしています。それが「ある程度なら専門用語も分かりますよ」「プロの技術がどれだけ難しいかもなんとなく想像つきます」というアピールになり、「話が通じる奴だ」と思ってもらうことができます。

 この話が通じる奴だと思ってもらうことが重要だと僕は思っていて、なぜならもうそれだけで距離が縮まるからです。初対面の人を相手に「どうやって会話を広げようか」などと面倒なことを考えなくてよくなり、その次の段階へ一気に進むことができるように感じます。ひょんなことから出会った人が実は同じ地元だということが分かり、ローカルトークで盛り上がるのと同じで、それが2人の共通項になってそこを入口に深くつながったような気持ちになります。そこまで順調に深い仲になれないことも多いですが、顔くらいは覚えてもらえます。そしてこのつながりは、年齢に左右されにくい。

 で、仲良くなった後は、僕の方から「どうすればもっと上達できるか」について積極的に教えてもらいに行きます。別に媚を売って気に入ってもらうのが目的ではなくて(そういう下心もあるけど(笑))、僕のためにオーダーメイドされた情報はネットには全くと言っていいほど載っていないから困ってるんです。ネットには一般論しか書いてない。せっかく目の前に僕の質問にピンポイントに答えてくれる人がいるなら、どんどん聞いて教えてもらいたいと自然に思います。
 例えば「なかなかキレイな苦味の出るコーヒーが作れなくて、どうしても荒っぽい味になってしまうんですけど、どうすればいいですか? 焙煎の仕方でコツがあるのでしょうか?」みたいな質問。ネットを調べてもこういうピンポイントな情報はなかなか載っていませんが、詳しい人に質問すれば、「焙煎が悪い可能性もあるけど、お湯の温度が悪い可能性もあるね。もう少し低い温度にしてみたらよくなるかも」のようにすぐ教えてくれます(恐らく彼らにとっては常識レベルなのでしょう)。そして後日会った時に「温度を変えたらよくなりました! 焙煎の方法しか考えていなくてお湯の温度はノーマークだったので、教えてもらってよかったです。ありがとうございました」って報告から会話を始めれば相手にも喜んでもらえるし、「それだけで人間関係オーケーさ」といったら天狗ですけど、少なくともコミュニケーションに困ることはないと思います。

 コーヒーだったら他にも「僕は絶対に砂糖を入れない方がおいしいと思うんですけど、プロはコーヒーには砂糖をいれたらおいしいって思うんですか?」とか、シェフをやってる人だったら「だし巻き卵をつくるときにスクランブルエッグになるのが怖いせいで逆に固めになってしまい、どうしてもフワフワ感がでないんですけど、どうすればいいですか?」とか、卓球をやってる人だったら「松下浩二さんって素人の僕から見たら、動きが独特なのと、笑っちゃうくらい球を拾うのが面白いってくらいしか思わないんですけど、経験者はどういう見方をするんですか?」とか、美容師の人だったら「髪型を指定するときに、僕はいつも『2cmくらい切ってください』みたいな言い方をするんですけど、どういう言い方が一番伝わりやすいんですか?」とか、どーんな人にでも聞きたいことは山ほどあります。ですのでこれを読んでいるみなさん、もし目の前に僕が現れたら、嫌がらずに答えてもらえると大変助かりますm(__)m

 次は、「広く浅く何事に対しても”楽しい”と思えると、未経験のことに初挑戦しても”楽しい”と思いやすくなるんじゃないか」という仮説の話です。

この記事は旧ブログ「ワーホリ中」からの転載です。

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