言葉の断捨離

雑記
イラスト:いらすとや

子安文さんのブログをさかのぼって読んでいたら「言葉の断捨離」というタイトルのこんな記事がありました。

『何かを辞める』というのはゴミと同じで定期的に行わないと、人間が腐ってしまう。
人間関係、モノ、そして特定なものに対する執着も。精神的なダイエットと私は呼ぶ。
 (中略) 
もっとも簡単なやりかたは、『特定の言葉の表現を辞める』こと。例えば、「わかってはいるけどやめられない」、「わかっているけどできない」という表現。

2022年6月30日追記

引用元の記事を発見できず…(リニューアルのためか? ブログ自体は残ってる)

…文の主観
子安 文 こやす ふみ foomykoyasu.com


「言葉の断捨離」という言葉を聞いた瞬間に「やってみよう!」と思いました。
僕の思うに、これって単純にボキャブラリが多い/少ないという話ではないと思います。いつも同じ言い回しをしているということは、いつも同じ思考回路を使っているということ。それでは思考が淀みます。
しかし、言葉の断捨離をして普段とは違う表現を使えば、新しい知見を得ることができて、新陳代謝がよくなる。「精神的なダイエット」というのは、言い得て妙だと思いました。

そしてズキッときたのは、自分には思い当たる節がたくさんあること。

というわけで思い立ったが吉日。早速実践しました!
自分の書いた文章を読み返し、よく使う表現を探してみました。つまり「捨てるべき言葉」ですね。
100%使わないのは無理だとしても、文章を書くときくらいは意識して他の表現を探すようにしたいと思います。

●「というわけで」
さっき使いました(笑) この言葉は、前フリから本題に入るときに便利なんですよね。

●「なんとなく」
自分の気持ちを言葉で正確に伝えるのは難しいです。ダーツで例えると、的には入ってるんだけど真ん中には当たらない感じ。その誤差を埋めるために、「なんとなく」というあいまいな言葉を使って守備範囲を広く取ることがよくあります。それで自分の気持ちが伝わった気になるのですが、ほとんどの場合は伝わっていないです。

●「個人的には」
僕には、自分の意見を一般論のように書いたり言ったりしてしまうという悪い癖があります。でも「個人的には」をつけるだけで、「これは僕の意見ですよ」というアピールになるので便利です。
でも本当に文章が上手い人は、そんな直接的な表現は使わないように見受けられます。
主観と客観の使い分けをわきまえているから、自然と文章にも表れるのだと思います。


いずれも共通するのは、僕がドンピシャな表現を探すことから逃げている点。これではどんどん無難な方向に進んでいき、守りの思考回路になってしまいます。
これは時間をかけてでも直したい。そのためにはインプットを増やすのはもちろんのこと、それをいつでも取り出せるようにしなくてはいけません。


●「油が多いけどしつこくない」
食べ物のおいしさなどを説明するときに、本来は両立し得ない二つの言葉を並べるとなんとなくすごさが伝わる感じがするので、これまで散々使ってました。
料理だったら「油が多いけどしつこくない」
テレビ番組だったら「ふざけてるけど真面目」
2週間前に書いたJBの記事でも、「音楽であって音楽でないところ」って書いてますね。

これは本当に相反する二つが両立していて素晴らしいからそのように書いているのですが、それ以外の見方ができなくなる恐怖があります。
新しい「よさ」を探すときには、新しい角度から切り込むように意識していきたいです。


そんなわけで、みなさんも思い当たる節があったら実行してみたらいかがでしょうか。普段使わない筋肉を使う、いい機会になると思いますよ。


ああ、締めくくりの入り口に「そんなわけで」を使いすぎだ。他の締め方もできるようにならなくちゃ。

この記事は旧ブログ「ワーホリ中」からの転載です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました